ONSEN CONFIDENTIAL

天王洲アイルにある小山登美夫ギャラリー天王洲にて「温泉大作戦」プロジェクトの一環としてジョージアのGALLERY ARTBEAT所属の画家、ナト・シルビラッゼと桑原正彦による2人展が開催されました。

ジョージア、トビリシ生まれのナト・シルビラッゼは学校卒業後、教師になるため教育専門機関で学び、国立図書館や経営研究所、学校の教師として働きました。

美術は専門に学んできませんでしたが、31歳の時はじめて絵を描き始めますが、作品は主に紙に描かれ、そのうちの数百点はガッシュと水彩で描かれています。

2021年に他界した桑原正彦は1990年代の後半から一貫して、住んでいる環境に対する人間の欲望による変化に着目して制作をしていました。

進化、効率、大量生産、加工、洗浄、商品価値を求めるのに伴う破壊、汚染などによる変化を、子供の頃からの思い出とともに、動物や風景を通して作品に表しました。

公害によって汚くなった海に現れたアザラシは、そこを新しい生活の場として生き抜き人々に可愛さをまきちらします。

可愛いと思う心も人間の欲ですが、その絶望的でもあり、楽園のようでもある世界が作品の大きな魅力になってます。

TOMIO KOYAMA GALLERY