AKI INOMATA & MIWA OGASAWARA

神宮前にあるギャラリー、MAHO KUBOTA GALLERYにてAKI INOMATAと小笠原美環による二人展「Beneath the Same Sky / 同じ空の下に」が開催されています。
この展覧会では、東京とハンブルクを拠点とする二人のアーティストが、それぞれの視点から「空」を主題に制作した作品を展示しています。

AKI INOMATAは、人間以外の生き物たちの営みに内在する創造性と知性に注目し、それらとの協働をとおして作品化する活動を続けています。

近年は、生物にとどまらず、地球環境や自然の変化といった、より広大なスケールを主題に据え、私たちの住む世界そのものを捉えようとする作品を展開しています。

この展覧会では、2020年より継続的にアップデートされているプロジェクト《昨日の空を思い出す》の新作が発表されています。

小笠原美環は、30年にわたりハンブルクの澄んだ光のアトリエで、グレートーンを基調とした油彩作品を描いてきました。

彼女の絵画は、季節の移ろい、人生の輝く刹那、あるいは内面の深い思索の時間といった、人間存在の本質や知性、哲学的な問いかけに向けられています。

具象的なスタイルをとりながらも、画面から漂う静謐で瞑想的な空気感は、抽象絵画にも通じる鑑賞体験をもたらし、観る者に宇宙的な普遍性を感じさせます。

価値観の大きな転換期にあり、不穏な空気が漂う現代において、空だけは変わらず広大に私たちを見下ろしています。

その壮大な静けさと、人智を超えた無限の広がりに、アーティストのまなざしが向けられています。

MAHO KUBOTA GALLERY