絵でしか描けない世界を感じる作家、南谷理加
絵画でしか表現できない世界を見ることがとても好きだ。 小山登美夫ギャラリーで開催されている南谷理加の展覧会はまさにそういった思いを叶えてくれる展覧会だ。 南谷理加の絵を最初に見たのは2年ほど前の千代田アーツでのアートフェアの展示だった。 6枚ほどの絵が展示されていたがそこには絵画でしか表現でき...
もっと読む韓国のソウルにある巨大な展示場のCOEXにてアートフェア、Frieze Seoulの第2回が開催された。 去年の第1回にはあいにく行けなかったのだが行った人達からすごい盛り上がりだと聞いていた。 そこで、今年はいったいどんな盛り上がりなのか自分の目で確かめたかったのだ。 アートフェア自体も凄い...
もっと読む香川県の丸亀市にある猪熊弦一郎現代美術館で開催されている中園孔二の展覧会「ソウルメイト」を見に丸亀市まで出かけた。 1989年生まれのアーティスト、中園孔二は東京藝術大学を卒業後、しばらく関東を拠点に活動していたが、瀬戸内海に面した香川県の土地に惹かれ都会の喧騒から逃れるように2014年に香川...
もっと読む5月、台北で国際的なアートフェアTAIPEI DANGDAI 2023が開催された。 香港バーゼルの成功を背景に、アジアでの国際的なアートフェアを手がけるART ASSEMBLYによって特別協賛UBSで開催されたこのフェアに出かけてみたが、予想以上に見応えのあるアートフェアだった。 日本からも...
もっと読む色彩感覚はもちろん誰でも持っている感覚だが、アーティストにとって、色彩感覚のセンスはとても大切な感覚の一つだと思う。 たとえば、デッサン力はデッサンを繰り返すことである程度は鍛えられるかもしれない。 しかし、色彩感覚のセンスは鍛えられるようなものではないと思うのである。 アーティストにとって、...
もっと読むもうどのくらいのお付き合いになるだろう、ヒロ杉山さんはアートディレクターとしてEnlightenmentを率い、また自身はアーティストとしても作品を発表してきたマルチな才能の作家である。 アートの他に、アートディレクションもするし、有名人のポスターのグラフィックデザインはもちろん、かなり早い時...
もっと読む3年間暮らしたカリフォルニアからニューヨークのマンハッタンに引っ越して暮らし始めたのはちょうど1981年のことだった。 マドンナが鮮烈なデビューをして、マイケルジャクソンのミュージックビデオがM TVで大人気だった頃である。 アート界はというとウォーホル、バスキア、キース・ヘリングなどが大人気...
もっと読むアートフェアに行って派手な現代アートの最前線を見たり、美術館に行って歴史的な名画を鑑賞したり、アートの楽しみ方は沢山ある。 気に入った若手作家のアートを買い、部屋に飾ってみたり、その作家の活躍を知るにつれその後の生活に楽しみをもたらしてくれるのも現代アートをコレクションする醍醐味だと思う。 ピ...
もっと読むミュージアムと言っても世界中には様々なミュージアムがある。 ニューヨークならメトロポリタンやMOMA、またはホイットニーやグッゲンハイムなどは有名だ。 パリならルーブルやオルセー、ポンピドゥセンターなどもある。 そんな数あるミュージアムの中でもアートコレクター個人や会社が設立したミュージアムに...
もっと読む海外のギャラリーや芸術祭などを訪ねて巨大なアート作品に遭遇するたびにどうやってこのような規模の作品を展示したのかに驚かされることがある。 ビエンナーレのような芸術祭ならまだしも普通のギャラリーで巨大なアート作品を見ると海外のアートマーケットの規模の違いを見せつけられているようで感無量だ。 しか...
もっと読むアートは全般的に好きだが特に何が好きかと問われれば絵が好きである。 古典的な絵ならルーベンスも好きだしもちろんピカソは大好きな作家だ。 絵の具を筆などを使ってキャンバスの表面に塗るという行為によって絵は描かれるのだが描く時の筆使いや描き出される筆致というのを見るのが好きである。 目で見たものを...
もっと読む英語に「Recognition」という単語があるがその意味は「認識」や「見覚え」などといった感じになる。 要するにそれは見分けをつけるという人間の根源的な無意識的行動と言っても良いと思う。 白い紙に黒い点を二つ描くだけで人は無意識のうちにそれを目と認識してしまうという性質を持っているのである。...
もっと読むアレキサンダー・カルダーを最初に見たのは30年以上も前の話になるがニューヨークのアッパーイーストサイドにあったマルセル・ブロイヤーが建てた重厚なコンクリートの建物にあったホイットニー美術館だった。 その後、ホイットニー美術館は今のダウンタウンに引っ越してアップタウンの建物は2015年にメトロポ...
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