2021年 8月 11日TRAVELING FOR ART
ANOMALY
天王洲アイルのTERRADA ART COMPLEXにあるギャラリーANOMALYにて8月14日まで玉山拓郎による個展、「Anything will slip off / If cut diagonally」が開催されています。
1990年生まれの玉山拓郎は日用品や家具などのファウンド・オブジェクトを使って制作したスカルプチャーや映像作品などをギャラリー空間に大胆に配置して鮮烈な照明灯の効果によって絵画的かつ劇的な空間を作り出す新進気鋭のアーティストです。
今回、初のこの大規模な個展「Anything will slip off / If cut diagonally」は空間構成をネット上で試験的に行なったプラン展示「When I was born I was born」とパラレルに観ることができるという、現実空間=ギャラリーでの展覧会となっています。
「重力」に支配された現実世界のものの在り方や振る舞いを最小の手つきですり替えるような作品展示とインスタレーションは極めてアナログな手法で表現されています。
巨大な照明装置の中、日常との力学的な差をオブジェクトにアナログに体現させた空間は一見するとデジタル空間のような様相ですがそこに入るとリアルな体験として迫ってくる不思議な空間となっています。