CLAUD MONET

京都の京セラ美術館にて印象派の巨匠、クロード・モネの展覧会「モネ 睡蓮のとき」が開催されていいます。

印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネは、一瞬の光をとらえる鋭敏な眼によって、自然の移ろいを画布にとどめました。

しかし後年になるにつれ、その芸術はより抽象的かつ内的なイメージへと変容してゆきます。
クロード・モネの晩年は、最愛の家族の死や自身の眼の病、第一次世界大戦といった多くの困難に直面した時代でもありました。

そのような中でクロード・モネの最たる創造の源となったのが、ジヴェルニーの自邸の庭に造られた睡蓮の池に、周囲の木々や空、光が一体となって映し出されるその水面でした。

そして、この主題を描いた巨大なカンヴァスによって部屋の壁面を覆いつくす“大装飾画”の構想が、最期のときにいたるまでクロード・モネの心を占めることになります。
この展覧会の中心となるのは、この試行錯誤の過程で生み出された、2mを超える大画面の〈睡蓮〉の数々です。

 この展覧会に向け、世界最大のモネ・コレクションを所蔵するパリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開作品を含むおよそ50点が来日しました。

さらに日本各地に所蔵される作品も加え、モネ晩年の芸術の極致を紹介しています。

日本では過去最大規模の〈睡蓮〉が集う貴重な機会となっています。

KYOCERA MUSEUM