CORRUGATED/CORAL

天王洲アイルにあるWHAT MUSEUMにて企画展「波板と珊瑚礁 建築を遠くに投げる八の実践」が開催されました。

WHAT MUSEUMの建築倉庫はこれまで、建築模型を通して専門的な建築の思考を開かれた形で紹介してきました。

この展覧会では、模型を単なる縮尺物としてではなく、概念や思考の断片を担うメディウムとして捉え、その拡張的な側面に焦点をあてました。

ALTEMY、Office Yuasa、ガラージュ、GROUP、DOMINO ARCHITECTS、など、主に2010年以降に活動をはじめた建築家八組が、展覧会のために制作する模型や映像、空間的な構成を通して、建築家の思考そのものを提示しました。

情報技術の進展によって社会の変化は加速し、建築は短いサイクルでの応答や更新を求められています。

一方で、この展覧会では長い時間の中で環境や社会との関係を構想する視点を再確認し、建築的思考の射程をあらためて問い直す契機を示しました。

タイトルの「波板と珊瑚礁」は、異なる時間やスケール、生成の速度が重なり合いながら共存する状態を示す間接的な比喩です。

いま目の前にある現実を少し遠くに置き、遠くにある未来を手元に引き寄せて思考すること。

建築家たちの試みを介して、普段とは異なる視点で世界をみる機会になりました。

WHAT MUSEUM