CRISTINA BANBAN

六本木にあるGALLERY PERROTIN TOKYOにてクリスティーナ・バンバンの作品展が開催されています。

クリスティーナ・バンバンが描く絵画は、主に女性の被写体ながらあくまでノンナラティブです。

その作品が持つ意味や美術史的意義は、構図や複雑なフォルムを描く妙技にあり、なかでも女性像はクリスティーナ・バンバンにとって最も重要なのです。

独特に描かれた身体の表現は、自画像や昨今の文化戦争に対する明白な意志表示ではなく、むしろ美学を優先しています。

多くのものがきらびやかに虚飾されたこのデジタル時代において、クリスティーナ・バンバンのニュアンスに富んだ複雑さと鮮やかな描画で丹念に制作されたキャンバスは、絵画と向き合う時間の創出と新たな美しさへの深い理解を促しいるようです。

PERROTIN