DEAR FRIEND

天王洲アイルにあるギャラリー、KOSAKU KANECHIKAにて4月9日まで、Dan McCarthyと桑田卓郎の2人展「Dear Friend」が開催されています。
近年、奈良美智など多くのアーティストたちがセラミックを制作に取り入れたり、以前からセラミックを専門としてきたアーティストが再発見されるという流れがありました。

セラミック作品は現代彫刻においてひとつの分野として確立されたと言えます。
その流れの初期から、Dan McCarthyと桑田卓郎の作品はいわばアイコン的な存在として常に注目を浴びてきました。

そのビビッドな色合い、プレイフルな造形 - McCarthyの顔のモチーフの「Facepot」、桑田の大胆な釉薬表現の梅花皮(かいらぎ)の茶碗 などは見るものを惹きつけます。

そして作品をよく見ると、自由な表現を支えている素晴らしい技術的な洗練に気づきます。

Dan McCarthyと桑田卓郎に共通するのは、セラミックという媒体をより広い文脈に位置づけ、新しい領域を切り拓いている点にあります。

KOSAKUKANECHIKA