FUKEI-GA

六本木にあるタカ・イシイギャラリーにて、グループ展「Fukei-Ga (Landscape Painting)」が開催されています。

この展覧会ではルーカス・アルーダ、児島善三郎、アマデオ・ルシアーノ・ロレンザートによる「風景」を描いた作品約10点を展示されています。

17世紀以降に絵画のジャンルとして確立された「風景画」の歴史は、各時代における画家、ひいては人間の自然観の変遷を示唆しています。

ルーカス・アルーダは美術史の中で明確に定義されるその「風景」というテーマに焦点を当てながらも、記憶のイメージを基に描きます。

一方、児島善三郎にとっての「風景画」とは、愛着のある日本の風景や変わりゆく日々の光景を永く人の世に残る芸術へと昇華する方法であったのかもしれません。

身の回りの事物の丹念な観察によって描かれた作品は、アマデオ・ルシアーノ・ロレンザート自身の生活と強く結びついています。

それぞれに個性豊かな画家たちの描いた風景を見ることのできる展覧会となっています。

TAKAISHII GALLERY