GILBERT&GEORGE
3月6日までエスパス ルイ・ヴィトン東京にてギルバート & ジョージによる大型の3連作「Class War, Militant, Gateway 」が日本で初めて展示されています。
この展覧会はフォンダシオン ルイ・ヴィトンのコレクションから選りすぐった所蔵品を世界中のより多くの人々に紹介し続けるフォンダシオンのミッションプログラムとして実現しました。
ギルバート・プロッシュとジョージ・パスモア は、1967年にロンドンのセント・マーチンズ・スクール・オブ・アートで出逢いました。
ほどなく彼らは、2人組「ギルバート & ジョージ」を結成することを決め、1969年には最初期の公開パフォーマンスの1つを実演します。
この作品では、ブロンズ粉を顔に塗った2人がテーブルの上に立ち、映画「Underneath the Arche」の中でバド・フラナガン & チェズニー・アレンが歌った表題曲を口ずさみました。
「生きた彫刻」というコンセプトを取入れたこのパフォーマンスは、アートと生きることの間のあらゆる区別をなくすという20世紀アートの野心的な試みでした。
型通りのスーツとネクタイ姿のギルバート & ジョージは、キャラクターを文字通り体現して、どんな状況でも無表情を崩さず、ギャラリーや美術館で彫刻のようにポーズをとりました。
1971年、2人は、「万人のための芸術」を目指して写真を用いはじめ、メディアによって形成され広められてきた英国や諸外国の大衆文化の寄せ集めを作品として再生利用しました。
日本においてギルバート & ジョージの作品が展示されるのは2009年以来のこととなり、エスパス ルイ・ヴィトン東京でフォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵コレクションから選ればれたこの大作を見ることのできる貴重な機会となっています。