GORO KAKEI

タカ・イシイギャラリー 京橋にて、掛井五郎の個展「人間の問題」が開催されています。

掛井五郎は立体作品を軸に、油彩、ドローイング、エッチングやリトグラフなど幅広いメディウムと技法で自由な制作を続けた作家ですが、日本の戦後の彫刻家としてもその名が知られています。

今回の展覧会では、キャリア初期の1950年代から最晩年の2021年に至るまでに制作された立体作品31点を紹介し、その造形意識の変遷と、そこを貫く創作の姿勢へと視線を投げかけています。

19歳で東京藝術大学彫刻科へ入学し本格的に彫刻制作と向き合い始めた掛井五郎は、アカデミックな技法には飽き足らず、次第に石膏の直づけによって大胆なデフォルメを加えた独自の人体表現を追求するようになります。

その後、聖書からの主題による作品を多く発表しますが、それは聖書を解釈する手立てとしての意味があっただけでなく、人間存在の本質への思索を表現する行為でもありました。

のちの作家人生を通じても掛井五郎は制作のモチーフを「人間」にこだわり、独自の具象表現に取り組み続けました。

TAKA ISHII GALLERY