HAROON MIRZA

谷中にあるギャラリーSCAI THE BATHHOUSEにてハルーン・ミルザの作品展「Ceremonies and Rituals」が開催されました。

光と音をつなぐハルーン・ミルザの彫刻は、ベースアンプやソーラーパネルなど既製品を寄せ集めた不安定なアッサンブラージュとして構成されています。

光と音を彫刻の素材として扱うハルーン・ミルザは、周波数や波長を操作する電流こそが自身の表現メディアであると語ります。

端正なライン、幾何学的なフォルム、抑制された色使いといったミニマルな美しさとは対照的に浮かび上がるのは、視聴覚を刺激する複雑なコンポジションであり、それを生み出すパターン生成のメカニズムです。

「Ceremonies and Rituals (祭典と儀式)」と題したこの展覧会では、ハルーン・ミルザを魅了する電流の効果をさらに掘り下げ、神秘的な体験と科学的な分析が交差する未知の領域に踏み入ります。

神聖な幾何学や儀式の要素を取り入れ、宗教的セレモニーに用いられる音や、サイケデリック研究において神秘的な体験が神経学的プロセスとしてどのように解明されるのかという作家の関心を反映しています。

SCAI THE BATHHOUSE