HARSH LISTENING

目黒不動前にあるギャラリー、LEESAYAにてグループ点、「Harsh Listening 2」が開催されています。

昨年開催された「Harsh Listening」は、音をテーマとした展覧会でありながら、いわゆるサウンドアート展とは異なる印象を残しました。

会場にはケーブルや機材が張り巡らされ、音という目に見えない現象を扱いながらも、空間にはむしろ強い物質感が漂っていました。

振動、配線、装置、記録媒体。作品群は音を再生するための環境や身体との関係性を露わにしながら、音そのものを「もの」として捉えようとするかのようでした。

また、来場者の多くが比較的若い世代であったことも印象的でした。

日常のコミュニケーションや鑑賞体験の多くがデジタル空間へ移行し、音がデータとして流通することが当たり前になった現在、彼らが惹かれたのは情報としての音ではなく、身体を伴った経験としての音だったのかもしれません。

そこには、実感や手触りを失いつつある時代だからこそ生まれる、新たな物質性への欲望を見ることができました。

続編となる「Harsh Listening 2」では、そうした問題意識を引き継ぎながら、さらに多様な角度から音と美術の関係を探っています。

本展に参加する作家たちは、それぞれ異なる方法で音に接近しながらも、音を単なる聴覚的現象としてではなく、記憶や身体、空間、物質との関係のなかで捉えようとしています。

展覧会の企画・構成は前回に引き続き涌井智仁です。

この展覧会は、音をめぐる表現の現在地を提示するとともに、私たちが世界を経験する方法そのものをあらためて見つめ直す機会となるはずです。

LEESAYA