HIMMEL

神宮前にあるギャラリー、MAHO KUBOTA GALLERYにて小笠原美環の個展「Himmel」が開催されました。
この展覧会ではタイトルが天空または天国を意味するドイツ語の「Himmel」と名付けられた7点の連作を中心に新作が展示されました。

小笠原美環はこれまで、静かな室内の空間や風に揺れるカーテン、海辺の景色、深い森の風景など、私たちが日常的に目にするテーマを描いてきました。

彼女の特徴的な技法は、青みがかったグレートーンの油絵具を使い、キャンバス上で滑らかに筆を走らせ、わずかな筆のタッチでミニマルに表現することです。

キャンバスの広がりの中、限られた色彩を用いながら、白や紫など、ニュアンスのある色彩でアクセントをつけ、光の反射、揺らぎ、陰影などを捉える絵画を通じて、人間の知性や意識の流れといった形を持たない主題を表現しているのです。

MAHO KUBOTA GALLERY