HINAKO MIYABAYASHI

神宮前にあるギャラリー、Gallery38にて宮林妃奈子による初の個展「 土に隠れた文字のしっぽ 」が開催されました。
宮林妃奈子は多摩美術大学を卒業後、東京藝術大学大学院に進学、同年ベルリン芸術大学視覚芸術学部に編入しました。

2023年にはドイツの芸術大学における最高学位であるマイスターシューラーを取得後、現在は東京藝術大学大学院修士課程に在籍しています。

学部在学中より圧倒的な力量で注目を浴び、その後のドイツ留学を経て着実に作品を進化させてきました。
宮林はオイルペインティングを中心に、コラージュなど様々なメディウムを使用しながら、一貫した世界観を表現します。

まるで日記のように日常的にドローイングを生み出すことで、日々「描くこと」と自分自身との距離を見つめ、「描く」「描かれる」の関係性が持つ傲慢から自由になり、慣性から離れるように、少しずつ違う場所へ自分を動かしていくのです。

素材と対峙したり支配するのではなく、素材から受け取るものを自分の表現に織り交ぜていくという柔軟性と謙虚さで受け止められ表現される世界観は静かながら力強いイメージへと変換されていきます。

GALLERY 38