2023年 12月 29日TRAVELING FOR ART
KANAHA IWASAKI
渋谷パルコ2階にあるOIL by 美術手帖ギャラリーにて岩崎奏波の個展「めぐるものたち」が開催されました。
岩崎奏波は1996年沖縄県生まれ、現在は東京を拠点に活動しています。
これまで、家や植物など日常的なモチーフと、ユーモラスに姿を変えた架空の動物がフラットに存在する、物語性を帯びた絵画を発表してきました。
単に生き物を描くのではなく、岩崎奏波の絵画に登場するそれらのモチーフは、絵画を描くという行為における思考や感情を表す存在であり、絵画空間と現実をつなぐ媒体でもあります。
この展覧会では、岩崎奏波が約1ヶ月間スペインに滞在し、帰国後描いた絵画作品を中心にオブジェやテープを使ったインスタレーションなどが発表されました。
日本との物理的な距離や、時差や時間の変遷などに思いをめぐらせることが多かったスペインの滞在を経た作品は時空や現実を超越するような独特の趣を見せています。