KEIJI ITO

小山登美夫ギャラリー京橋にて伊藤慶二のふたつの個展「土の人」小山登美夫ギャラリー六本木では「沈黙と空間」が同時開催されています。

今年卒寿を迎えた伊藤慶⼆は、陶、油彩、⽊炭、インスタレーション、コラージュなど様々な素材、手法を既成概念にとらわれず⾃由に扱い、「⼈間とはいかなる存在か」という本質的な追求を作品に表してきました。

小山登美夫ギャラリー六本木での個展「沈黙と空間」では、閉じた一体の塊として内に何かを秘めながら、ただ在りつづける造形としての1988年作品「沈黙」から、伊藤が「祭事の空間」をイメージした1995年「場」、2005年「ストーリー」といった、やわらかく開かれた内部に様々な象徴的な「場」が配置された作品への変遷、またそれらが身体的な感覚や、「人」そのものの表現に通底していく作品群が展示いされています。

TOMIO KOYAMA GALLERY