KOSAKU KANECHIKA

7月10日まで天王洲アイルのTERRADA Art ComplexにあるKOSAKU KANECHIKAギャラリーにて青木豊の展覧会「窓と行進」と沖潤子の展覧会「よびつぎ」が開催されています。

青木豊はキャンバスの上に荒々しく塗られた絵の具のマチエールによって力強くも繊細な表現を展開します。

絵画であるのに立体的な奥行きを持ち素材の物質的な重みや存在感を際立たせた作品には絵画表現の新たな姿を追求する姿勢が感じられます。

沖潤子は数えきれない数の糸を布に縫い付けるという作業を通して一つの作品を仕上げますが時間と空間の広がりが作品全体に現れて完結する姿はどこか儚くも独特の存在感を示します。

それぞれの作家が独自の素材の使い方による表現を通じて新たな表現世界を見せる非常に興味深い展覧会となっています。

KOSAKU KANECHIKA