LANDSCAPE

銀座にあるPOLA MUSEUM ANNEXにて1月30日まで横溝美由紀の展覧会「Landscapeやわらかな地平」が開催されていました。

横溝美由紀は、多摩美術大学彫刻科を卒業した後、間もない時期からギャラリーだけでなく、水戸芸術館、 埼玉県立近代美術館、 東京都現代美術館、川村記念美術館など多くの美術館でサイトスペシフィックな大型のインスタレーションを発表してきました。

また、近年は油彩をほどこした糸を無数に弾くことによって生み出されるキャンバス作品シリーズにも取り組んでいます。

弾かれた糸がキャンバス上に幾つもの線を形成し、それらが織物のごとく縦横に重なり合って生まれる作品は、目には見えない行為・時間などの集積を感じさせてくれます。

 

この展覧会では、新作を含むキャンバス作品11点とセロハンテープとプラスチックシートを用いて煉瓦を模して作り出した箱、約4,000個から構成される半透明の彫刻のインスタレーション「aero sculpture」が展示されました。

スペースの中央にインスタレーション、そしてそれを囲むように壁面に展示された平面作品が共鳴するような展覧会でした。

 

POLA MUSEUM ANNEX