2022年 10月 19日TRAVELING FOR ART
MATERIALS
天王洲アイルにあるMU GALLERYにて山口聡一と松村咲希による二人展「MATERIALS」が開催されました。
山口聡一の作品には鮮やかな色彩でタッチや絵の具の垂れが立体化したような形が空間を漂うように描かれます。
絵画の制作過程や時間、絵の具がイメージへと立ち上がる瞬間など、絵画制作そのもののストーリーを見ることができるような作品です。
松村咲希の作品は、様々な素材と技法を重ねて制作されますが、絵の具の激しい隆起や画面を大きく縦断する白場、色面平面などが混ざりあった抽象絵画のような作品となります。
イメージや色、フォルムのぶつかり合いによる視覚効果は空間にイリュージョンを発生させ、見るものの感覚の曖昧さを気づかせます。
この二人展では絵画における「MATERIAL」に着目した二人の作家の作品を通じて両者の共通点と違いの「MATERIALS」を楽しめる展示となっています。