MINORU NOMATA

初台にあるTOKYO OPERA CITY ART GALLERYにて野又穫の展覧会「Continuum想像の想像の語彙が開催されています。

野又穫は東京藝術大学デザイン科を卒業し、広告代理店にアートディレクターとして就職、デザイナーとして働くかたわら絵を描き続けていました。

描きためた作品を1986年、佐賀町エキジビット・スペースにて初の個展として展示する機会が訪れます。

その後、いくつかの個展を開催して作家活動に専念することとなり、以降「知る人ぞ知る」作家として熱心なファンの注目を集めてきました。

2020年、イギリスの有力ギャラリー、ホワイト・キューブにて野又穫のオンライン個展が開催された後、同ギャラリー所属が決まり、一躍世界を舞台とする作家となりました。

野又穫の画面にはいつの時代のものともしれない謎めいた建造物がぽつりと建っていますが、それらは作りかけなのか、あるいは朽ちていこうとしているのか。

鑑賞者が時空を超えたその世界に入り込み、意識を自由に遊ばせることができるのは野又穫の絵画の特徴のひとつです。

TOKYO OPERA CITY GALLERY