NEO PAINTING TOKYO 2

表参道にあるAKIO NAGASAWAギャラリー」にてヒロ杉山キュレーションによるグループ展「NEO PAINTING TOKYO 2」が開催されました。
1980年代日本はバブルの時代、商業施設などは経済の発展とともに大きな勢いを持ち、それは若者のカルチャーへも影響を及ぼしました。

日本グラフィック展という商業施設が開催した大きな公募展は、その受賞者を次々とスターダムに押し上げました。
それまで、机の上でイラストレーションを描いていた若者が、B全サイズの大型パネルに絵を描き出しそれをアートと呼んだのでした。

この時より日本におけるアートとイラストレーションの境界線が曖昧になったのです。
そして現在、日本ではイラストアートという現象が起きています。

イラストレーターが自らテーマを決めて大きなキャンバスに絵を描き個展を開きそれが高価な値段で流通しているのです。

その派手なイラストアートの動きとは相反したところで、独自の技術と発想により、現在の絵画を制作する作家もいます。

今関絵美、角田麻有、川元陽子、張霆(チョウテイ)、長谷川雅子の5人のアーティストによる現在の絵画をキュレーションしたこの展覧会の作品は、時代と焦点が合う日が間近に来ている予感がし、ペインティングの新たな可能性を感じさせました。

AKIO NAGASAWA