2023年 6月 12日TRAVELING FOR ART
NEO PAINTING TOKYO 2
表参道にあるAKIO NAGASAWAギャラリー」にてヒロ杉山キュレーションによるグループ展「NEO PAINTING TOKYO 2」が開催されました。
1980年代日本はバブルの時代、商業施設などは経済の発展とともに大きな勢いを持ち、それは若者のカルチャーへも影響を及ぼしました。
日本グラフィック展という商業施設が開催した大きな公募展は、その受賞者を次々とスターダムに押し上げました。
それまで、机の上でイラストレーションを描いていた若者が、B全サイズの大型パネルに絵を描き出しそれをアートと呼んだのでした。
この時より日本におけるアートとイラストレーションの境界線が曖昧になったのです。
そして現在、日本ではイラストアートという現象が起きています。
イラストレーターが自らテーマを決めて大きなキャンバスに絵を描き個展を開き、それが高価な値段で流通しているのです。
その派手なイラストアートの動きとは相反したところで、独自の技術と発想により、現在の絵画を制作する作家もいます。
今関絵美、角田麻有、川元陽子、張霆(チョウテイ)、長谷川雅子の5人のアーティストによる現在の絵画をキュレーションしたこの展覧会の作品は、時代と焦点が合う日が間近に来ている予感がし、ペインティングの新たな可能性を感じさせました。