REINA SANPEI

9月4日まで六本木にあるYutaka Kikutake Galleryにて三瓶玲奈の展覧会「線を見る」が開催されています。

この展覧会では三瓶玲奈が近年集中的に取り組んでいる作品シリーズ「線を見る」の新作ペインティングが展示されています。

三瓶玲奈はこれまでに人間は目の前の風景や事物を近くを通じてどのように認識しているのか、またそれらを深く感受して記憶するためにはどうすれば良いかと言う課題を絵画によって追及してきました。

今回の「線を見る」のシリーズでは三瓶玲奈が何年もかけて通い、スケッチを繰り返した一つの風景をめぐって展開されています。

様々な季節、時間帯、人や建築物、過ぎ去る自動車や日暮とともに灯される光、または天気とともに変わる自然光やその場の温度、空気感。

三瓶玲奈は目の前に広がる風景を読み解きそこに線を見出して絵画作品へと落とし込んでゆくのです。

絵画であるからこそ追求できる知覚の姿を三瓶玲奈の作品から感じ取ることができるのです。

YKG