RIVER

六本木にあるオオタファインアーツにて10月8日まで久門剛史の個展「River」が開催されています。

阪神淡路大震災や東日本大震災を体験した久門にとって、人間の叡智をはるかに超える自然や宇宙の法則について考えることは制作活動のひとつの根幹と言えます。

田園風景が広がる京都・亀岡にスタジオを構える久門剛史は、豪雨などの厳しい天候や野生動物に翻弄されながらも、それらが地球という大きなシステムの秩序にのっとって機能していることを日々体感します。

また一方で、人間が定めたルールはその秩序から外れていっているのではないかという思いを抱いてきました。

この展覧会での新作の発想は、人の感覚を共振させる「美術」を根底に据えながらも、久門剛史がこれまで一貫して追求してきた永遠性・唯一性、そして自然・地球、宇宙への関心と日常生活における気付きに端を発しています。

 

OTA FINE ARTS