SHISEIDO ART EGG

銀座にある資生堂ギャラリーは、1919年のオープン以来「新しい美の発見と創造」という活動理念のもと、アートによる美しい出会いや経験を人々に提供する活動を続けています。

公募展、シセイドウ・アートエッグは、2006年にスタートした公募プログラムで、新進気鋭のアーティストによる「新しい美の発見と創造」を応援するものです。

入選者は資生堂ギャラリーで開催される通常の企画展と同様に、担当キュレーターと話し合いを重ね、ともに展覧会を作り上げます。
16回目となる本年度は、全国各地より260件の応募がありました。

選考の結果、独自の視点から今日の世界の新しい価値観や美意識を表現する 3名のアーティストが選出されました。

入選となった、岡 ともみ、YU SORA、佐藤壮馬の3人の作家から佐藤壮馬の展覧会が開催されました。

時空間における身体と心の問題を主題に、表象の背景にある記憶や慣習について佐藤壮馬は考察します。

複製技術を用いてアーカイブされたものを制作に取り入れるなど、モノや空間が持つ時間の流れや、それらとの関係性を表現することを試みてきました。

この展覧会では、一昨年大雨により倒れた岐阜県の神明神社の大杉を3Dスキャンで複製し構成する新作を中心に、科学と信仰の時空のズレや交わるところと私たちの心の在り方を探っています。

SHISEIDO GALLERY