2025年 5月 03日TRAVELING FOR ART
SPRING SHOW
目黒不動にあるLEESAYAギャラリーにて、二藤建人, 安原杏子, 宮田雪乃のグループ展「Spring Show」が開催されています。
二藤建人は1986年埼玉県に生まれ、武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業後、東京藝術大学大学院彫刻専攻を修了しました。
彫刻作品を起点としながら写真や映像、インスタレーションなど幅広い表現方法で作品制作に取り組んでいます。
宮田雪乃は1986年三重県に生まれ、京都市立芸術大学大学院を修了後、現在は三重県で制作を続けています。
一見、アクリル画のように色鮮やかで、ドローイングのように軽快な印象の作品ですが、手数をかけた版画作品を制作しています。
安原杏子は1990年広島県生まれ。上京後、2015年に美学校の現代美術セミナー「天才ハイスクール!!!!」を修了しました。
アート、映像、音楽、3DCG など様々な表現を通して、事に触れて起こるさまざまの微妙な感情や、他者との距離、特定の時間や場の持つ雰囲気など、曖昧だけれども確かに存在するものを可視化しようと試みています。
この展覧会では、他者との距離をテーマに、ギャラリーが作家の作品をそれぞれ選出いたしました。
二藤建人は、家庭内という閉鎖的な空間で、野球経験のない父親が主導する教育の生の現場を映像に残し、立場の異なった他者にインタビューをするという新作映像作品を発表します。
宮田雪乃は、自分自身が選ばなかった/選べなかった選択肢について思い馳せ、他者との重なりを探るための色鮮やかな版画作品を3点新たに発表いたします。
LEESAYAで初めての発表となる安原杏子は過去作から、フィールドレコーディングで採集した誰かのピアノの練習の音を使ったサウンドインスタレーションと、新作映像を発表しています。