TAIZOU KURODA

大阪市立東洋陶磁美術館にて7月25日まで特別展「黒田泰蔵」が開催されていました。

惜しくも今年他界した陶芸家の黒田泰蔵は繊細な造形美が美しい白磁作品で世界的にも知られ不動の地位を築いた作家です。

20歳でパリに渡り1967年にカナダで陶芸に出会った黒田泰蔵は帰国後の1982年に初の個展を開催します。

1992年に初めて白磁の作品を発表してからは白磁の作品が創作の中心になります。

黒田泰蔵の白磁は薄く緊張感がありますが表面には柔らかく美しい轆轤の線が見られ繊細な美しさを持ちます。

 

言葉では表現できないことを形にして表現するという造形美は轆轤の回転運動に任せて作り上げられる円と縦に伸びる直線のバランスが見事な「円筒」などに顕著に見られます。

唯一無二の清らかで繊細な白磁の造形作品およそ60点によって黒田泰蔵の創造の世界を堪能できる特別展でした。

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