2023年 10月 10日TRAVELING FOR ART
TAKUMI MOROZUMI
虎ノ門にあるTHE LOOP GALLERYにて、諸角拓海による日本での初個展『土遊び』が開催されました。
諸角拓海は、1995年東京都生まれで、幼少期よりアラブ首長国連邦やアメリカ、中国など日本以外の国で過ごす中、アーティスト活動を開始しました。
2021年にオスロ国立芸術大学大学院美術研究科で修士号を取得し、現在はノルウェーを拠点に制作活動を行っています。
諸角拓海は古代/縄文土器に始まり、土を使った美術的な探求は日本の原点であると考えます。
特別なメディウムである土を視覚的な表現手段として用いた立体作品は形や大きさなど幅広いスケールで制作されます。
今回発表された作品群の多くは、今年の夏、この展覧会のために信楽で制作されました。
諸角拓海が注目した「焼締め技法」は、信楽でよく用いられますが、高温で焼き締められた作品から浮かび上がる長石が特徴的です。
日本古来の技法から得たインスピレーションと、海外で培った感性とを融合させた新作がオスロで制作した作品と合わせて展示されました。