TEPPEI TAKEDA

神宮前にあるMAHO KUBOTA GALLERYにて武田鉄平の展覧会「近作展」が開催されました。

私たちが現実の世界で絵画を見るということはどういう経験なのでしょうか。

武田鉄平は一度描いた絵を再度描くという独自の制作プロセスによって絵画を制作するアーティストです。武田鉄平の絵画は「いったい絵画を見ることはどういうことなのか」という絵画の鑑賞体験への根源的な疑問をきっかけに生まれたといいます。

この世に存在する心を捉え続ける名画の数々はなぜ何世紀にわたって人々を魅了するのか。

絵そのものが美しいからだろうか、それとも見る側が心の中に美しさを作り出してきたのか。

絵画を描くという行為そのものを描く武田鉄平の肖像画の前に立ったとき、その作品は描くとはなにか、見るとはなにか、人とはなにかという根源的な問いを鑑賞者につきつけます。

この展覧会で展示されている8点のポートレイトはパンデミック下の2020年から2021年にかけて描かれた近作で20225月のアートフェア香港にて発表され、国際的に大きな注目を集めました。
それらの作品を東京に戻し、MAHO KUBOTA GALLERYにて披露するという貴重な機会となりました。

MAHO KUBOTA GALLERY