TOMOHIRO KATO

大阪にあるTEZUKAYAMA GALLERYにて、およそ5年ぶりに3回目の加藤智大の個展「”binary”」を開催されました。

加藤智大は、2006年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程を修了後、金属加工会社で腕を磨きながら作家としての地歩を固めます。

2013年、第16回岡本太郎現代芸術賞展にて発表した「鉄茶室轍亭(2012年制作) 」が岡本太郎賞を受賞。また、同年に岡本太郎記念館で行われた個展「太陽と鉄」では、牢獄を模した自身の作品の中に、館の所蔵品である岡本太郎の作品を投獄するという、強烈な視覚体験と批評性に富んだインスタレーションを発表しました。

加藤智大の作り出す独特で複雑な鉄線の羅列によって抽象化された作品は、視点を動かしながら鑑賞することで干渉縞(モアレ)の視覚効果を引き起こします。

TEZUKAYAMA GALLERY