TOP MUSEUM

恵比寿にある東京都写真美術館にて「TOPコレクション何が見える?「覗き見る」まなざしの系譜」が開催されています。

東京都写真美術館が所蔵する、映像史・写真史に関わる豊富な作品と資料を中心に、「覗き見る」ことを可能にした装置と、それによって作り出されたイメージ、そして「覗き見る」ことからイマジネーションを広げた、作家たちの多様な表現が紹介されています。

 

写真や映像を撮影する装置として発明されたカメラは、同時に覗き見る装置でもあるといえます。

カメラの原型となったカメラ・オブスクラは、外界の景色を写し取るため、真っ暗な箱の一方の壁にピンホールを開けた装置でした。

その後ピンホールはレンズに代わり、箱は小型化され、携帯可能なサイズと進化していきます。

覗き見る装置は、現代の私たちをとりまくメディア環境はもちろん、写真・映像で表現をおこなう際の形式的な前提を形作ってきたと言えます。

現代に脈々と受け継がれる「覗き見る」まなざしの系譜を、美術館のコレクションから探求するような興味深い企画展です。

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