TORU ISHII

天王洲アイルにあるギャラリー、SOKYO ATSUMI にて⽇本の伝統技術を現代美術へ独⾃の切り⼝で転換し、国内外で活躍されている⽯井亨の個展「漂う/ DRIFTING」が開催されました。

⽯井亨は2014 年に東京藝術⼤学⼤学院美術研究科美術専攻博⼠後期課程を修了した後、2015 年度の⽂化庁新進芸術家海外研修員に選出され、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で 2 年間研修を経験しました。

⽯井亨は着物や帯の⽂様染として江⼾時代より継承される⽇本の伝統的な染織技法である⽷⽬友禅染の技術を⽤いて現代的なモチーフの作品を表現します。

⽷⽬友禅染は、⽷⽬糊というもち⽶などで作った糊を⽷のように細く図柄の輪郭に防染として引き、絹に鮮やかな⾊彩で四季折々の草花や⾵景などの模様を精緻な線とぼかしで描き出すのが特徴です。

⽷⽬友禅染によって表現された現代的なモチーフたちの作品が面白い展覧会となりました。

SOKYO GALLERY