YUKARI NISHI WITH MAGMA

表参道にあるギャラリー、Gallery COMMONにて西祐佳里とアーティストユニットmagmaのコラボレーションによる展覧会「Index ♯7」が開催されています。

「Index ♯7」では、西祐佳里の新作ペインティング19点と、西祐佳里とmagmaのコラボレーションによる立体作品のシリーズを発表されています。

西祐佳里は2022年にGallery COMMONに所属して以来、初めての大規模な展覧会となります。

また、magmaはGallery COMMONでの初展示となります。

70~80年代の欧米メディアに映る場面を中心にコラージュした西祐佳里の作品には、アメリカのレトロなテレビ番組のような奇妙なキャラクターたちが登場します。

テディベアやハンバーガーの頭部を持つキャラクターたちが暮らすこの世界と日本とのコントラストをエキゾチックに描き出しています。

西祐佳里が描くキャラクターたちの生きる舞台は、慣れ親しんだ日本の家庭ではなく、むしろメディアで語られる空想的な「幸せなアメリカの家庭」なのです。

 作品のシュルレアリスム性は私たちの持つ規範を崩壊に導き、社会通念を無効化します。

こうした作品を制作することは、現実から離れた異質な世界へと旅立つことでより実直に自らを発見できる自由な空間を作り出そうとする、西祐佳里の無意識的な試みであると捉えることもできます。

 

この展覧会では西祐佳里の絵画作品に加えて、アーティスト・ユニットmagmaと共同制作された立体のコラージュ・シリーズも展示されています。

magmaは廃棄された中古品や、身の回りから日々集めたアイテムを使用して作品を制作しています。

西祐佳里の絵画に繰り返し登場するキャラクターからインスピレーションを得たmagmaは、そのキャラクターたちをファンタジックで独創的なアッサンブラージュに再解釈しました。

GALLERY COMMON