ANSELM KIEFER
1993年にセゾン美術館の佐賀町エキジビット・スペースで開催されその後に京都国立近代美術館と広島市現代美術館を巡回したアンセルム・キーファーの初の回顧展「ANSELM KIEFER-MELANCHOLIA」(メランコリアー知の翼ーアンゼルム・キーファー)の展覧会カタログ。
国際的に評価され続けるドイツの現代美術家アンゼルム・キーファーは過去、現在、未来をも作品に取り込み莫大なスケールの作品にする芸術家として知られる。
アンゼルム・キーファーはドイツという忌まわしい戦争の記憶を抱える国の芸術家としてその記憶を曝け出し自虐的とも言える手法で芸術によって表現することさえ躊躇わない。
この展覧会でもアンゼルム・キーファーが作り上げる混沌とした物質的言語世界を内包した絵画や彫刻、本などが写真、鉛、砂、藁などの素材を媒体に表現された作品が多数展示された。
アンゼルム・キーファーと彼の大回顧展を1987年にアメリカで開催したマーク・ローゼンタール氏の協力で実現した非常に大規模な日本における回顧展となっている。
古書/若干の傷みあり
Exhibitor / ARTRANDOM