DAVID FESL
王洲アイルにある小山登美夫ギャラリーにて開催された、チェコ・プラハを拠点に活動するアーティスト、ダヴィット・フェスルのアジア初となる個展からの作品紹介。
ダヴィット・フェスルは2015年以来、手のひらに収まるようなサイズのオブジェクトを収集してきた。
それらは、自宅の一角にあるスタジオで、形・質感・色といったそのオブジェクトに内在するロジックに従いながら小さく、注意深く組み立てられたコンポジションに配列される。
そして、それらのオブジェクトを隣同士に並べたり、転回させたり、織り交ぜるといった最小限の行為によって、作品を構成するそれぞれの要素を一時的に判読できないようにするのだ。
それによりオブジェクトは、観客自身の心の内にある、からまった連想や記憶の中へ次第に広がっていくのである。
Exhibitor / TOMIO KOYAMA GALLERY