
ERWIN BOHATSCH
京橋にあるタカ・イシイギャラリーにて開催されたエルヴィン・ボハチュの個展からの作品紹介。
エルヴィン・ボハチュはオーストリアの美術、とりわけ抽象画の歴史を先導してきた作家として知られています。
日本国内かつタカ・イシイギャラリーでの初個展となるこの個展では、近年の作品群から9点の絵画と13点の紙作品が紹介されました。
エルヴィン・ボハチュの作品は具象と抽象、色彩と非色彩、線と表面との狭間を絶え間なく往来しており、それが大きな特徴となっています。
エルヴィン・ボハチュの仕事は、今なお爆発性を帯びつづける「絵画の時代性」という問いを巡るものです。
最近の作品群において、絵画的領野は異質な要素が混在するマトリックスとして規定されます。
そこでは、切り詰めた外郭で囲まれた形体が、荒々しい筆致が形成する開放的な領域と遭遇します。
何よりも、紙を支持体とするコンパクトな作品群は、新しい経路の可能性を探求する実験場にほかならず、エルヴィン・ボハチュはそこで試行した経路をキャンバスの画布の上で実際に施行していくのです。
EXHIBITOR / TAKA ISHII GALLERY