KAZUKI MATSUSHITA
駒込にあるギャラリー、KAYOKOYUKIにて開催された松下和暉の2回目となる個展「Intoxication view」からの作品紹介。
松下和暉は、テキストあるいは詩の中にある物理的な側面に注目し、それをさらに検証するための媒体として絵画があると捉えています。
作品制作の中で言葉やフレーズを集め、文字を並べ替えてアナグラムを作り出し、キャンバスはこれらの言葉の延長として機能し、色、形、間隔、ストロークを通して言葉の再定義が抽象的に表現されるのです。
キャンバス上のモチーフが言葉そのものであるかのように、白いスペースは言葉の間の沈黙として響き、詩の本質を呼び起こします。
この両者の間接的な対話、つまり私的なノートと広大なキャンバス、あるいはタイトルとモチーフにおける親密な相互作用は、言語と視覚芸術の間に雄弁な緊張感をもたらし、作品の中でユニークに交錯しています。
Exhibitor / KAYOKOYUKI