MIRIAM CAHN
六本木にあるWAKO WORKS OF ARTGalleryにて7月10日まで開催されていたミリアム・カーンの展覧会「笑わなければ」からの作品を紹介。
5年ぶり2度目となるスイス人の画家ミリアム・カーンの展覧会では鮮やかで力強い色彩と伸びやかな筆使いが特徴的な油彩画15点に加えて1980年代に描かれた3点の水彩画も展示された。
ミリアム・カーンは1970年代に核運動やフェミニズムといった当時の社会動向に影響を受けつつアーティストのキャリアをスタートさせ初期にはグラフィックなども製作してたが以降はドクメンタ、ベニス・ビエンナーレなどの国際展にも出品するなどその活動は非常に精力的だった。
90年代からは油彩画の製作も初めますが全身を使って描かれるドローイングの勢いを引き継いで描かれる油彩画は重層的かつ色鮮やかなのが特徴だ。
チェルノブイリの原発事故、難民問題など社会的な問題を主題にした作品も多く政治的な問題と自身の芸術感を織り交ぜた作品を作り続けている。
社会が抱える問題や痛みに厳しい視線と暖かな眼差しを同時に示しながら我々人間と動植物を等しい価値観で描き人間の本質に迫るのである。
Exhibitor / WAKO WORKS OF ARTS