
NATE LOWMAN
表参道にあるギャラリーCOMMONにて開催されたニューヨークを拠点に活動するアーティスト、ネト・ロウマンの展覧会からの作品紹介。
ネト・ロウマンは2000年代初頭より注目を集め、アメリカのポップカルチャーを再解釈した作風で広く知られています。
ニューヨークを拠点とするキュレーター、マット・ブラックが手掛けるこの展覧会では、ネト・ロウマンの代表作とともに新作シリーズも展示されました。
美術史へのオマージュやアーティスト独自の文化的記号体系、アメリカのゴルフコースやハリケーンの衛星写真といった社会的背景を連想させるモチーフを通じて、ネト・ロウマンの作品に繰り返し登場するイメージがいかに変化し展開されてきたのかを辿ることができました。
この数年はより時事的な主題に取り組んできたネト・ロウマンですが、この展覧会では再び「アプロプリエーション」という行為そのものへと立ち返ります。
加速し続ける社会のなかで馴染みあるモチーフを繰り返し引用し再解釈していくことで、いかにして意味を操り、また再構築していくことができるのかを提示しました。
EXHIBITOR / COMMON