PICASSO INVITATION CARD FRAMED
2017年ART MAIMIに参加したドイツのフランクフルト・アム・マインのギャラリー「GALERIE EDITION Raphael」の招待状。
このギャラリーでは近代と現代の作家のエディション作品を多数扱っている。ピカソはその生涯において膨大な数の作品を残したことで有名だが数多くの女性のポートレイトを様々な手法で描いてい残している。これは銅板版画と思われるが絵画のオリジナル作品ではなく版画を作って大量に売るという今では当たり前のアートのビジネスモデルを本格的に始めた1人がピカソと彼の画商のカーンワイラーだったとされている。
ダニエル・ヘンリー・カーンワイラーはドイツの美術史家であり画商でもあったが20世紀初頭のフランス美術を扱った重要な画商の1人だ。ピカソの名作「アヴィニョンの娘たち」の美術的価値を見出した最初の人物とも言われアトリエで作品を見るなり即購入を希望したと言われている。のちに傑作と呼ばれる作品を毎日のように制作していながらも実はまだ無名で貧乏だった頃のピカソをいち早く見出したカーンワイラーは他にも多数の画家を見出しサポートした。作品の写真記録を残したり版画を作って売ったり展覧会を開いて海外に紹介するなど現代美術の画商「ギャラリスト」の先駆け的な存在だったのだ。「カーンワイラーにもしもビジネスセンスがなかったらどうなっただろう?」とピカソは語ったという。
Art work size 210mm x 145mm Frame size 315mm x 255 Exhbitor / ARTRANDOM