SATORU KURATA

六本木のcomplex665にある小山登美夫ギャラリーにて3月27日まで開催中の倉田悟展「Ba/u/cker La/u/cker」の展示作品。
倉田悟が描くのは日常の一場面だがそこに登場するのは擬人化された動物や仮面をつけた人間などなんとも不思議な存在たちでそこには独特のユーモアと物語性が溢れている。
作家自身の記憶やインスピレーションを出発点に描かれるこれらの世界には現実世界や時代などを連想させる要素は見当たらずパーソナルなテーマが凡用的なイメージに落とし込まれる。
「人はなぜ生きているのか」という問いが倉田悟が絵を描くという行為の根源にあるのだと言う。
不思議な人物や動物のいる風景や物語の一場面のようなシーンは目を見張るような色と光と影の描き分けによって表現され絵に重厚感と独特の質感を与えていて作家の類希な絵画表現の才能を見ることが出来る。
Exhibitor / Tomio Koyama Gallery

TOMIO KOYAMA GALLERY

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