ShugoArts
六本木にあるShugoArts にて12月18日まで開催された森村泰昌と三嶋りつ恵による展覧会「わたしはどこに立っている」よりヴィンセント・ヴァン・ゴッホになった森村泰昌の作品を紹介。
世界の美術史、20世紀の歴史的人物などに扮して写真によるセルフ・ポートレイトを制作する森村泰昌と、ヴェニス・ムラーノ島で吹きガラスによる制作を続ける三嶋りつ惠の共同プロジェクトは今回が初の試みだった。
一見して交わるところのない二人のアーティストが展覧会のキーワードとしたのは、森村泰昌が扮した松本竣介の自画像作品「わたしはどこに立っている」だった。
日本の地から一貫して「わたし」を主題に近現代史を再構築する森村泰昌と、ヴェニスを拠点にガラスを素材とした光の形象を追求する三嶋りつ惠は、それぞれ独自に辿り着いた場所から、芸術表現を続けてきた。
今日において私たち一人一人がどこにどのように立つのか、という問いかけは混迷の時代の中でより大きな意義を持って投げかけられる。
Exhibitor / ShugoArts