YEJI SEI LEE

南青山にあるCOLONY MINAMI AOYAMAにてTHE LOOP GALLERYにより開催されたYEJI SEI LEEの個展「WHERE SHE WAS, NOT SHE」からの作品紹介。

YEJI SEI LEEはこれまで、個人的な記憶や歴史、そしてそれらが織りなす空間と向き合いながら、作品を制作してきました。

2023年に東京で開催された個展「CALL ME BY MY NAME」では、母娘の関係性を起点に、女性が抱える多重的なアイデンティティを主題とし、2024年11月にソウルで開催された「INVIBRANT HUES, THEIR VOICES LAID」では、韓国の市場という密度の高い空間に交錯する視線や声を、女性たちの働く姿とともに、筆致のリズムとして画面上に描き出しました。

このように、これまでのYEJI SEI LEEの作品では「女性」という存在が中心に据えられてきましたが、本展ではその主題から一歩距離を取り、より「空間」そのものに焦点を当てた絵画表現へと展開しています。食べる人々、働く人々、団欒する人々―誰か個人を描くのではなく、そこに流れる光や熱気、気配によって立ち上がる空間への関心がそこに感じられます。

EXHIBITOR / LOOP GALLERY

LOOP GALLERY

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