YUSUKE ASAI

天王洲にあるギャラリーANOMALYにて開催された、⻘⽊野枝、淺井裕介、宇治野宗輝、⼩川待⼦、開発好明、⾐川明⼦、⾼嶺格、⽟⼭拓郎、⼭本糾の9名によるグループ展「MATTER(s)」から淺井裕介の作品紹介。

展覧会タイトルの「matter」という語には、「物質」「事柄」や「問題」「重要」、複数形になると「状況」「事態」といった多くの訳語があります。

この語の由来はラテン語の「materia」であり、ギリシャ語ではアリストテレス哲学の「質料-形相*」の前者にあたる語「hylē」に該当します。

さらに、「materia」自身が「母」を意味するギリシャ語「mētēr」、ラテン語「mater」に由来しており、「matter」はただの物質なのではなく、何かが生まれる場であると分かります。

この「matter」の語をキーワードに構成されたこのグループ展ではそれぞれの作家がいかに「matter(物質,事柄,問題etc.) と付き合い、その結果、いかに「matter(作品) が存在し、それがどんな「matters(状況,事態etc.) となっているかを見る場としての貴重な体験が出来る展覧会となりました。

Exhibitor /  ANOMALY

ANOMALY

You may also like

Recently viewed