BEVERLY FISHERMAN
六本木にあるギャラリー、KOTARO NUKAGAにて開催中のアメリカを拠点に活動するアーティスト、ビバリー・フィッシュマンによる日本初の個展「Quality of Life」からの作品紹介。
1955年生まれのビバリー・フィッシュマンは、20年以上にわたり、病気と治療、そしてそれに伴う政治やビジネスを抽象的な言語で表現してきました。
展覧会のタイトル「Quality of Life」は、現代社会における個人の自律性、高齢化社会の課題、そして東洋医学の思想に影響を受けた近年のウェルビーイングの潮流を反映しています。
ビバリー・フィッシュマンは、この展覧会を通じて、現代人にとって「生活の質」が意味することや、それを取り巻く社会システムについて詩的に深い洞察をもって問います。
私たちは、これからの時代、どのようにして「生活の質」を定義し、追求すべきか。社会システムへの依存と個人の自律性のバランスを、どのようにして取るべきか。
そして、芸術は、これらの問題に対してどのような役割を果たすことができるか。
そういった問いが浮かび上がるビバリー・フィッシュマンの作品たちは、見るものにに強い印象を与えると同時に、現代社会における個人の位置づけについて再考を促します。
EXHIBITOR / KOTARO NUKAGA