EMI OTAGURO
駒込にあるギャラリーKAYOKOYUKIにて開催された、大田黒 衣美による個展、「the reverie」からの作品紹介。
大田黒衣美はこれまでも、チューイングガムやビニールシート、トタン板といった我々の生活に身近な大量生産品を素材として選択し、作品制作を続けてきた。
肉体存在の不確実性や曖昧な自己認識を一貫したテーマとする大田黒 衣美の作品において、選択された様々な素材や、そうした素材を選択するという行為そのものは、個人という私的な存在と世界とが繋がるための役割を果たしている。
大田黒 衣美が紡ぐ個人的で曖昧で不確実な物語には、世界の根底と緩やかに繋がる可能性が表現されているのかもしれない。
Exhibitor / KAYOKOYUKI