JENS FANGE
六本木にあるギャラリー、ペロタン東京にて開催された、イェンス・フェンゲ個展「パーラー」からの作品紹介。
イェンス・フェンゲが織り成す反響と断片の世界は、部屋そのものよりも部屋の影を感じさせる領域へと見る者を誘います。
「パーラー」の語源は中世に遡り、かつて沈黙が厳守されていた修道院において、会話を交わすことが唯一許された部屋がパーラーと呼ばれていました。
イェンス・フェンゲのパーラーは私的あるいは家庭的なものを映し出す劇場として、人、動物、平凡な物をどこかで見たうろ覚えの情景のように継ぎ接ぎ、並べ替えて登場させ、絵画的な魔法のごとく内的世界を描き出します。
EXHIBITOR / PERROTIN