KIM MITSUO
目黒不動にあるLEESAYAギャラリーにて開催された金光男の作品展「どこかしらの雰囲気」からの作品紹介。
この展覧会では、金光男が近年新たに取り組んでいるカラー写真を使ったシリーズ「SUN」から家族をテーマとした新作が発表された。
金光男はあらかじめ蝋を薄く塗ったパネルにシルクスクリーン技法を応用してイメージを定着させる。
その撮影した写真イメージをシルクスクリーンで擦った画面に熱を加えて蝋を溶かし固めることで新たなイメージを浮かび上がるのだ。
金光男がこうして表現する独特な画面は、自身の眼差し、存在そのものの不確かさや曖昧さを象徴している。
今回の展覧会では、金光男が自身のルーツや社会的な不安定さと寄り添って生きてきた中で、父親として子を育てることで新たに得た気づきを作品として表現した。
Exhibitor / LEESAYA