KYOKO MURASE

六本木にあるタカ・イシイギャラリーにて開催された、村瀬恭子の個展「Only Yesterdays」からの作品紹介。

村瀬恭子は近年単色を好んで用いており、表現の追求に焦点が当てられていることが窺えます。

モノクロームの世界において色は色彩の次元を離れ、光としての価値を持つのかもしれません。

また「少しずつ少しずつ布を織るようにして」描くという作家の言葉通り、這うように、流れるように、はたまた空間や存在の手がかりを追いかけるかのように画面に載せられる筆致は、作品に独特の質感を生み出しています。

実体のある物も、風や光、音、においのようなといった手では掴めないもっと感覚的・知覚的なものが絵の中では均等な意識のもとに置かれ、絵筆でそれらを紡いでいく作家の感性を見ることができます。

EXHIBITOR / TAKA ISHII GALLERY

TAKA ISHII GALLERY

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