MAUREEN GALLACE
大塚にあるギャラリーMISAKO&ROSENにて開催された、モーリーン・ギャレスの個展「October」からの作品紹介。
これまでモーリーン・ギャレスが参加した展覧会には、MOMA PS1(ニューヨーク、2017)、シカゴ美術館(2006)、Douglas Hyde Gallery(ダブリン、2004)、ダラス美術館(2003)などがあります。
親密なスケールで絵を描く参加したのパレットには、若い頃に過ごしたニューイングランドの風景という主題が反映されます。
モーリーン・ギャレスはその制作実践を通じて、哲学的であれ物質的であれ、心を奪うあらゆる物事間の均衡を鮮烈かつ丹念に模索しながら、至高の存在感を放つ一連の絵画を生み出してきました。
今回発表されたパネルに油彩で描かれた6点の新作は、2024年2月にニューヨークのグラッドストン・ギャラリーで発表された作品群と同じ系譜にあるものですが、これらの作品は近年の絵画の多くがそうであるように、画面に描き出された風景の内側で現に描画作業に勤しむことの恩恵を受けつつ制作されました。
周囲の環境への没入が、モーリーン・ギャレスの近年の制作の探求に時間的な脱臼という要素をもたらしており、それによって逆説的に、作品の根幹にある「思考としての描画」という行為にさらなるレイヤーが追加されるようです。
EXHIBITOR / MISAKO & ROSEN